私たちがシャン州ユワンガンのレーカイン村を訪れたのは、2020年の2月、ちょうどコーヒーチェリー(果実)の収穫時期です。
村では、アグナインウーさんをリーダーとして75人がコーヒー栽培をしています。
それぞれの農家が所有する農園はけっして広くはありません。
しかしバナナ、マンゴー、パパイヤ、アボカド、マカダミアナッツ、シナモン、ドラゴンフルーツ、チャ、ライム、パッションフルーツ、バンブー、そしてコーヒーツリーなどの多様な作物が栽培され、樹々の下には鶏が育ち、水田には水牛がのんびりと草を食んでいました。
この村で栽培されているコーヒーは、無農薬・有機栽培です。収穫は家族総出、全て手作業、背丈ほどのコーヒーの木から真っ赤に熟したコーヒーチェリー(果実)だけを一つ一つ丁寧に摘み取ります。竹籠に積まれたコーヒーチェリーは真っ赤でとても美しく、一粒を口に入れると優しい甘さが広がり、美味しいコーヒーであることが想像できました。
再会を約束した村から届いた、今期収穫の2タイプの新しい豆をお届けします。
「ナチュラル」
果実のフルーティで濃厚なコクと甘みのストレートさが魅力
「レッドハニー」
果実の甘みと香りを残しながらもスッキリとした後味が魅力
同じ農園で収穫されたコーヒーチェリーも、果実から豆を取り出す精製方法の違いで、味と香りに個性が生まれます。
私たちの願いは、一杯のコーヒーを通して私達とコーヒー生産農家、互いの暮らしが幸せになること。
そのためには、良質なコーヒーを育てることで、彼らの伝統的な暮らしや自然環境の多様性を守り、環境に負荷を与えることのない持続可能な農業支援を目指しています。
adpeaコーヒープロジェクト責任者
石上健一(コーヒー豆焙煎士)
ミャンマーの少数民族が育てるオーガニックコーヒーなど生産者の顔が見える珈琲豆を自家焙煎してみなさんに味わっていただくことを目指しています。
コーヒーを育てる人、楽しむ人、コーヒーに関わる全ての人がしあわせであることを大切にし、良質な珈琲豆をお届けしたいという想いから「ヨイマメ珈琲」と名付けました。
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adpeaコーヒープロジェクト責任者
河合嗣生
(環境教育専門家・ランドスケープアーキテクト)
マレーシア、シンガポールでの生活、そして様々な国々を旅して考え続けてきたことを、ミャンマーの辺境の村落支援に活かせると考えています。伝統的な生活をしながら、多様な有用作物の中の一つとしてコーヒー栽培、優良なコーヒー豆を生産することで、その農村環境を将来にわたるまで維持できるような支援を目指しています。
私たちが飲む一杯のコーヒーが、彼らの生活を左右することがあると考えてます。現在、ミャンマーは辺境の地までプラスチック系ゴミが増える状況にあります。環境教育支援も同時に考えています。
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